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Aさんの頬を伝う涙を親指でそっと拭うと、更に涙が溢れてくる
『うそ、だ……』
「ほんとです。信じられない？」
『だって、私長谷川さんに迷惑掛けてばかりだし、それに、』
「それに？」
『その、………男の人はノリでもキスできるもんだって』
「………え？」
思いもよらないその言葉に、唖然としてしまう
「誰が？」
『お友達、です』
そのお友達、Aさんに何教えてんの？ 笑
「じゃあ、そのお友達に言っててください。僕はノリなんかでキスしたりしないって」
『………』
黙り込んだかと思えば、耳まで真っ赤になったAさん
「ちょっと、」
『だって、長谷川さんが甘いこと言うから…』
「それは、相手がAさんだからですよ」
自分で言っておいて、顔が熱を持っていくのが分かる
『赤い、ですね』
「ハバネロ同士」
『たしかに 笑』
お互い顔を赤くして、恥ずかしくて笑っていると、ポケットに入れていた携帯が震えた
" 壱馬 : もうちょいで打ち合わせ始まる "
「最悪……」
『お仕事、ですか？』
「このあと打ち合わせで」
『頑張ってください』
こんな時に………って思うけど、元はと言えば打ち合わせまでの合間に抜け出したのが悪い
「夜、Aさんの家行ってもいいですか？」
今度はちゃんと、ゆっくり
Aさんに想いを伝えたいから。
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檸檬(プロフ) - ばたーかっぷさん» コメントありがとうございます！最後まで読んで頂き嬉しい限りです！リクエストもありがとうございます！検討してみます(*^^*) (2023年1月26日 22時) (
レス) id: f8b27ea336 (このIDを非表示/違反報告)
ばたーかっぷ(プロフ) - 🐕くんfですが全編楽しく読ませて頂きました！ありがとうございました(*^^*)もし、檸檬さんに余裕があれば🐕くんのお話読みたいです！！ (2023年1月26日 11時) (レス) @page50 id: 695cd69740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬
| 作成日時：2022年8月23日 22時
