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" 八木勇征 "
画面に表示されたその名前に、胸がキリッと痛む
やっぱり仲良いのかな……
付き合ってたりするのかな、
そんなことを考えながら冷蔵庫にあった水を取って、Aさんの頬に当てた
『ん、……』
眩しそうに目を開けるAさんは、案の定僕を見て驚いた顔をしている
『わたし、またやっちゃった…』
全部平仮名に聞こえるようなふわふわした話し方で、そう言ったAさんは、謝りながら頭を抱えた
しっかりしていそうなのに、本当はそうじゃなくて
年上なのに、年上に感じなくて
そんなこの人の沼にどんどんハマっていっている気がする
『またまた、すみません』
「いえいえ、酔い冷めてます?」
『分からないけどスッキリしてます』
「良かった、」
『でも、どうして長谷川さんが…?』
「壱馬さんとご飯行ってて、お店出たら女の人が座り込んでて」
『それが、私…?』
「です 笑」
『はぁ、ダメダメですね……』
「プライベートの時間なのに、、」って本当に申し訳なさそうにしているけど
Aさんだから、逆に嬉しい時間ですよ、なんて。
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檸檬(プロフ) - ばたーかっぷさん» コメントありがとうございます!最後まで読んで頂き嬉しい限りです!リクエストもありがとうございます!検討してみます(*^^*) (2023年1月26日 22時) (レス) id: f8b27ea336 (このIDを非表示/違反報告)
ばたーかっぷ(プロフ) - 🐕くんfですが全編楽しく読ませて頂きました!ありがとうございました(*^^*)もし、檸檬さんに余裕があれば🐕くんのお話読みたいです!! (2023年1月26日 11時) (レス) @page50 id: 695cd69740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年8月23日 22時