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歓迎会と言われると行かないという選択は俺にはなくて、結局、あの人とは別のテーブルで昂秀たちと飲んでいる
これじゃいつもと変わらないな……って、陣さんたちと楽しそうに話しているあの人を横目で見る
明日も早いし、もうそろそろ抜けようかなと思ったとき
陣「まこっちゃんとか全然喋ってないんちゃん？」
酔った陣さんのその振りで、自然とあの人の近くに行く流れが出来てしまった
「あ、どーも」
何も考えていない素振りでとりあえず軽く挨拶をしてみたけど
初めて会った時に目が離せなかった事実と、さっきの北人さんの意味深な言葉のせいで変に緊張してしまう
『長谷川さん、ですよね？』
「あ、はい」
名前を呼ばれただけで、しかも苗字なのに、こんなにも鼓動が早くなるのは
『これからよろしくお願いします』
そう言ってふわっと笑う、この人の笑顔のせいだ
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作者名：檸檬
| 作成日時：2022年7月17日 23時
