26. ページ29
・
家に帰って、シャワーを浴びて携帯を開くと、1件の新着メッセージが
そこに表示された名前が、Aさんだってことだけで、こんなにも嬉しい気持ちになる
" A : 今日はありがとうございました。 "
正直、向こうから来ることなんてないと思っていたけど……お礼しないと、とか色々考えたんだろうな
普通なら少し無愛想にも感じられるこのメッセージも、Aさんらしいなって思えるんだ
" 慎 : 冷やしましたか? "
" A : はい、しっかり冷やしてます。もう痛みも赤みもなくなりました! "
" 慎 : 良かったです!これからは何かあったら連絡してもらって大丈夫なので、僕には気を遣わないでくださいね "
" A : お気遣いありがとうございます。 心強いです!"
最近はメンバーとか友達としか連絡を取っていなかったから、こういうきちんとしたメッセージには少し違和感を感じる
そして、それと同時に、Aさんに少し近付けたかもっていう嬉しさも。
" 慎 : じゃあ、また明日。ゆっくり休んで。おやすみなさい "
" A : ありがとうございます、おやすみなさい "
おやすみなさい
その言葉を交わせるなんて、僕にしては結構頑張った方だ
少し間が空いてから来た、クマさんが眠っている可愛らしいスタンプ
どれにしよう、って選んでたのかな?とか思うと、その時間さえも愛おしく感じてしまうんだ
・
639人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:檸檬 | 作成日時:2022年7月17日 23時