９. ページ11
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『いらっしゃ、…』
カランカランとドアの開く音が聞こえて、急いで案内に向かうとそこに居たのは、
「また来ちゃいました」
笑顔でそう言うほくちゃんだった
「今日は…じゃあこっち座ってもいいですか？」
『は、はい！どうぞ』
前来てくれたときは閉店間際で、お客さんは殆ど居なかったから
ほくちゃんは端の席に案内したけど
今日は数人居る状態で、
「なんか、恥ずかしいですね」
ほくちゃんが腰掛けたのはまさかのカウンター席だった
カウンター席に座っている常連さんとはよく話したりもするけど…
ダメだ、ほくちゃんとこの距離は心臓が持たない
「ここ、気に入っちゃって」
『それは、嬉しいです』
ファンだって知られてしまったら、もう来てくれないかもしれない
だって、店員がファンのお店なんて…なんか落ち着かないじゃない？
だから、平静を装っている
だけど、
『ムリムリ、無理です！！』
「いけるって！」
身体は正直で、やっぱり手の震えは止まらない
こんな状態でコーヒーなんて運べないよ…
「ほら、こんなチャンスもうないかもしれないんだよ？」
『分かってますけど、』
「ほら行ってきな？見守ってるからさ」
ニヤニヤしながら私のことを見てくる店長
今日だけは、恨む…！！
震える手をなんとか抑えながら、ほくちゃんにコーヒーを出すと、
「ありがとう」って目を見て言ってくれた
" 目を見て " だって
私の目を見て言ってくれたんだ
たった一言だし、こんなの誰にでも言う普通の言葉だし、言われ慣れてもいるけど
…やばい。
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えり(プロフ) - やっと、この物語読めました!!キュンキュンです!!この流れでメンバーのいる楽屋に｢彼女です｣とか紹介するような流れとか、続編読みたいです〜!!楽しみにしてます!! (2021年3月14日 9時) (
レス) id: 560ca76476 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - すっごくすっごく幸せなお話でした（ ; ; ）ぜひ付き合った後のお話も沢山読みたいです！続編待ってます(;_;) (2021年3月13日 0時) (レス) id: aa54d5882f (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - アフターストーリー読みたいです！ (2021年3月11日 20時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
グランドマミー - 檸檬さん» 続編ぜひ読みたいです!! (2021年3月10日 17時) (携帯から) (レス) id: af3b04e223 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ねねさん» コメントありがとうございます！続編、、少し考えてみますね！ありがとうございます^_^ (2021年3月10日 10時) (レス) id: 92973c0529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬
| 作成日時：2021年2月19日 21時
