MY PRAYER

４５. ページ47

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「Aちゃんのことが、好きです。」





ライブ後、余韻が冷めないまま

ほくちゃんに言われた通りに楽屋に来て








…で。



えっと、









『え？』




ほくちゃんの口から出た言葉が、想像のつかないもので

頭が真っ白で言葉が出ない









「Aちゃんのこと、もっともっと知りたいんだ」









そう言うほくちゃんの目があまりにも真っ直ぐで

思わず目を逸らしてしまう









『えっ、と…』




言いたいことは沢山あったのに

衝撃で何も言葉にならなくて、









「ごめんね、どうしても伝えたくて。返事はすぐじゃなくていいから」





そう言って部屋を出て行ってしまったほくちゃんの背中を、ずっと見つめていた




…ほくちゃん、辛そうな顔してた

それはきっと、私が、何も言わなかったから。









・









ほくちゃんが、私を？


この何も取り柄がない、私を？





そんなの有り得ないって思ってた




だって私、ほくちゃんのファンだよ

ただの、ファンだよ？









現実離れしすぎた今の現状を受け止めることで精一杯で


『っ、どうしよう…』

涙が溢れてきた





ライブの最後、ほくちゃんがステージで輝く姿を見て、

やっぱり私なんかとは住む世界が違うんだって、思ったばかりだったのに









叶わない恋



ずっと、今までそうだった




でも前に進まないと、そう思って参加した合コンも結局はダメダメで



ほくちゃんを超える素敵な人なんて出会えるわけがなくて







大好きなんだ

ほくちゃんのことが









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