両片想い。（２）

５４. ページ10

(壱馬side)









神山さんのことがあった後
俺らの専属になった人は、虐められてるっていう噂も聞いてた


でも何処かで嘘だろって、、まさか本当だったとは。





壱「もう、俺らに関わらないでください」


神「あの子が悪いんでしょ？」


壱「は？」


神「私のことは全然好きになってくれなかった！！なのにアイツは！！なんで入ってすぐに打ち解けれた？何が私と違うの！！！！！」






そう言った神山さんの目は、涙目だった









全ては、嫉妬心。


分かってるんだ

神山さんも本当は、悪い人じゃない
ただ弱いんだけなんだって









でもそれは、人を傷付けていい理由にはならない






壱「あの子とアンタは違う。頼むから、もう関わるな。」




俺らがもっと、上手く接していれば神山さんもこうはならなかったかもしれない




でも、これ以上自分の大切な人が傷付くのは見たくない








壱「次なんかしたら…俺、アンタに何するか分からない」









神「なんで…」



そう言ってその場に座り込んだ

そこには、さっきまでの強い神山さんは居なかった









いつも俺らの前では甘い声を出していたから

あんな声、初めて聞いたな



最初から、普通の自分を出してくれていたら
俺らの関係は今とは違ったかもしれないのに。









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