両片想い。（２）

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幸せか…




幸せだけど、幸せじゃない

今は、そんな感じ






自分でもよく分からないけど。









この仕事は楽しいし、素敵なメンバーさんにもスタッフさんにも囲まれて、楽しいし幸せ



だけど…今はやっぱり慎さんのことが引っかかってしまっていて

幸せとは言い切れない









幸せの中に、まだ一つの黒い丸があるような感じ

それが今は慎さんとのことで




あぁ、ぐちゃぐちゃで分かんないや。









何も言わない私に見かねたのか、壱馬さんが口を開く



壱「慎はさ、Aちゃんが幸せならそれでいいと思ってると思うよ」





その口調はとても優しかった






『え？』


壱「俺の意見、だけど。」









「メイク、ありがと」

そう言って、壱馬さんはスタジオへ行ってしまった









私が幸せなら、それでいい……？



川村さんの言っていることが全くと言っていいほど理解出来なかった









川村さんが、私に何を伝えたかったのか

何を伝えてくれようとしたのか



全く、分からない。









ただ、もし慎さんが私の幸せを願ってくれているのだとしたら

私のことを避けないで欲しい





慎さんと話すと胸がドキドキする

慎さんのパフォーマンスを見ると元気が出る

慎さんの素敵な笑顔を見ると幸せな気持ちになる









私の幸せには、慎さんが必要なの









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