両片想い。（２）

８０. ページ36

(壱馬side)









壱「Aちゃん？」


『ほ、北人さん！？……あ、壱馬さん！すみません』





Aちゃんの様子がおかしい


話しかけるとあんな調子だし、ずっとぼーっとしてるし
心ここに在らずって感じ









壱「なぁ北人」


北「ん？」


壱「なんかした？Aちゃんに」


北「なんで？」


壱「様子おかしいからさ」


北「あぁ、告白したからかな」






…え？


今、告白って言った？









北人はそれ以上何も言わずに、他のメンバーのところへ行ってしまった






頭が追いつかないまま、北人と入れ替わりで俺の所へ来たのは、




慎「壱馬さん…」


明らかにテンションが低い慎だった









慎「壱馬さん、俺、遅かったみたいです」


壱「どういうこと？」


慎「さっき窓から、見えたんですよ。Aさんが北人さんと抱き合ってるの」


壱「……」


慎「それ見てめっちゃ嫉妬して苦しくて、俺こんなにAさんのこと好きだったんだって気付いて。」









北人は、Aちゃんに告白して、付き合った？


そして抱き合ってるのを慎が目撃した？




ってこと？









慎「もう俺どうしたらいいか分かんないです」


壱「ちょっと俺も混乱してる…」









Aちゃんは、北人のことが好きやったってこと？









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