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顔がまだ少し熱を持っているまま教室へ戻ると、
「ねぇ!!!何話したの?」
「どういう関係?」
案の定質問攻めだ
あの日のことを一から話すのも面倒だったから
『前に一度話しただけだよ』
軽く答えたけど、皆の耳にはそんな言葉は届いていない
皆が口々に、いいなぁ、と言っている中、
「いいなぁ、王子に呼び出されるなんて」
…王子?
この言葉は聞き捨てならなかった
『王子??』
私がそう聞くと、一気に空気が凍りついた
「え、待って、Aちゃん…知らないの?」
『何が?』
「さっきの人、川村壱馬くん!!!」
…川村、壱馬
「この学年、いや、この学校の二大王子だよ!?」
「もう2ヶ月もこの学校にいるっていうのに、、知らない人なんているんだ」
二大王子、?
訳が分からない、ついていけない
「…本当に知らないんだ」
「いい?説明してあげる」
どうやら、この学年、いや学校?には二大王子がいるらしい
その1人が、さっきの人で、名前は川村壱馬
もう1人が…?
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作者名:檸檬 | 作成日時:2020年4月7日 23時