さよなら、愛してる (ページ26)

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２４. ページ26

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落ち着いてから、川村くんには部屋に上がってもらった

『ごめんね、川村くん』

「部屋、綺麗にしてるんだね」

『意外？』

「ううん、想像通り」

『何それ』

川村くんが普通に振舞ってくれるから、私もだんだん笑顔になれる

「このDVD見てみたかったんだよね」

「これって中学の時の写真？」

私が泣いていた理由…

気になるはずなのに、聞きたいはずなのに、何も聞いてこない

これは川村くんの優しさだよね

「もうそろそろ帰ろうかな」

『…うん』

「寂しいの？」

『何も、聞かないんだね』

私がそう言うと、川村くんは優しい笑みを浮かべた

「あまり言いたくないことなんでしょ、だったら聞かないよ」

『ありがとう、川村くん』

「うん、少し元気になったみたいで良かった」

『また、ね』

また学校でね、

そう言いたかったけど、止めた

学校、行けないかもしれないもんね

「…話したくなったらいつでも聞くから」

帰り際に放った川村くんの優しい言葉が、私の胸にこだました

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