さよなら、愛してる (ページ14)

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１３. ページ14

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川村くんと仲良くなるのに時間はかからなかった

夏休みには川村くんたちと花火大会に行ったり、海に行ったり

秋には皆でバーベキューをしたり、ハロウィンパーティーをしたり

楽しい時間はあっという間で、気付けば高校一年生が終わろうとしていた

｢クラスどうなるかな｣

『皆一緒になれたらいいね』

｢俺はAちゃんと同じならそれでいいけどね｣

『何それ、』

時々、二人きりになると、こういう冗談を言ってくる

ううん、分かってる

冗談なんかじゃないって

でも、川村くんがあまりに真っ直ぐすぎて

こんなに想われたことがないから、どうしていいか分からない

だから、" 友達 " っていう関係のつもりで接するしかない

川村くんは優しいから、友達から始めようって言ってくれた

今でも私も急かさず、待っていてくれる

なのに私は、

その川村くんの気持ちに上手に答えられない

答えはもう決まっているはずなのに

その一歩が踏み出せない

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