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お昼休み
私の好きな時間の1つ
梅雨の時期に突入してしまってからは、ずっと教室の中で食べているけど
晴れている時には庭のベンチで友達とお話をしながら食べる
…それが、最高だ
高校生になったら、鍵が壊れている屋上にこっそり入って、お弁当を食べたり…
なんて妄想をしてみたりしてたけど
妄想とは違っても、今が幸せだから全然いい
昨日のテレビの話をしたり、好きな漫画や音楽の話をしたり
いつもと変わらないお昼休みを過ごしていると、
「Aちゃん、呼ばれてるよ」
そう教えてくれた友達の指さす先には、あの時の男の子がいた
『ちょっと行ってくるね』
教室まで、何の用だろう
だなんて、少し不思議に思いながら、呼び出しに答える
「ちょっと、今いい?」
『はい…』
人がいない所へ移動してから、その男の子はゆっくりと口を開いた
「朝、時間なかったから」
『あ、移動教室の時…』
初対面の人と2人きりは苦手だ
何を話したらいいか、分からなくなってしまう
「あの、受験の時はありがとうございました!」
その子は深々と頭を下げた
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作者名:檸檬 | 作成日時:2020年4月7日 23時