If...

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『今日どこか寄って帰ろ？』


｢いいよ！珍しいね、Aから言うの｣








友達と遊んで帰ったら、帰りは遅くなってしまう




でも、

それよりも１人で家に居る方が怖いと思った









｢ここ、美味しいらしいよ〜｣


『あ！私もインスタで見たことある』





今流行りの、新しく出来たタピオカ屋さんに入った









｢美味しいね！｣


『うん、』





｢ねぇ、何かあった？｣


『え？』


｢今日ずっと様子おかしいから｣


『何もないよ？』


｢ほんと？まぁ何かあったら言ってね｣


『うん、ありがと』







２人は優しい


大切な友達だ






だからこそ、巻き込みたくない


巻き込めないから何も話せない









お店を出て、家の方向へ向かおうとした時、

路地裏から聞こえてきた声に背筋がゾクッとした









｢今日帰ってこないんすかね、碧龍の女｣


｢家の周りは見張らせてるけど、連絡来ねぇし｣








"碧龍の女"



私じゃないのかもしれない


でも...









｢大丈夫...？｣





その言葉に頷けなかった









助けて欲しい


でも傷つけたくない、巻き込みたくない









｢今日、お泊まり会しよっか！｣


『え？』


｢ね？行こ！私の家大丈夫だから！狭いけどね！｣









私の返事なんて待たずに、手を引いて芽実の家の方向へ歩いていくのは


私が断るって思ったからでしょ？









友達の温かさに、涙が零れた









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