episode 32 ページ32
登坂さんの言葉を聞いた時、
無意識のうちに涙が溢れてきた
登坂さんは何も言わずに
私を優しく、抱きしめてくれた
広臣「そんなに苦しかったんだな」
登坂さんは私を抱きしめたまま
私の背中をトントンと叩いて、
落ち着かせようとしてくれた
『登坂さん、私、…』
今までのことを話した
この人になら
話しても大丈夫だと思ったんだ
広臣「助けてあげられなくてごめん」
登坂さんは
私が泣き止むまで
ずっと私の苦しみを受け止めてくれた
広臣「落ち着いた?」
『はい』
広臣「話してくれてありがとう」
『いえ、あの、こちらこそありがとうございました
気持ちが楽になりました』
登坂さんは
やっぱりすごい人だなと思った
『あ、私、こんな所にいて大丈夫ですか?
彼女さんに怒られないですか?』
広臣「いや、俺、彼女いないし」
『え、嘘…』
広臣「本当」
こんなにモテそうな
というかモテている登坂さんに彼女がいないなんて
広臣「好きな人はいるけどね」
登坂さんに愛される人は
本当に幸せなんだろうな、って思った
『どんな子なんですか?』
広臣「すごく仕事熱心な子
仕事を押し付けられても表では嫌な顔せずやり遂げる
でも、その子、抱え込みすぎちゃう所があるんだよね」
私に似てる
その子、すごく
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snro - とてつもなく好きです、このお話!!虜になってしまいました。。。更新楽しみに待っています!! (2017年4月6日 22時) (レス) id: 10c54c284e (このIDを非表示/違反報告)
めい - とても面白いです!!!!更新頑張ってください!!!! (2017年4月3日 15時) (レス) id: a3a48644bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2017年4月2日 18時