【七つの大罪】貴方との思い出はあの家と私の日記の中に「ゴウセル」 (ページ5)

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4day ページ5

俺は少女から目をそらさず答えた

ゴウセル:【七つの大罪·色欲の罪】ゴウセルだ(キュピーン)

決め台詞とポーズをきめ少女を見た
すると少女は

少女:...七つの..大罪?えっと...ゴウセルが名前

少女は確認するように俺の名前をつぶやいていた
だが少女の唇は少しひび割れていてとても血色が悪い
どうやらこう少女は七つの大罪を知らないようだ
こちらとしても都合がいい
しばらく間を置いて少女は聞いた

少女:..えっとなんでこの部屋にいるの?

ゴウセル:森を歩いていたら薔薇の香りがしてその匂いのする方に来たら
この館を見つけた
そしてその黒猫の後をついてきたここにたどり着いた

少女:そうなんだ...ねぇ私のこと気味悪くないの?

ゴウセル:いや、そうわ思わない

確かに彼女の皮膚は包帯で隠れているとはいえ覆いきれない赤黒い皮膚から
その内側の色が容易に想像できる
彼女が普通の状態じゃないことは明らかだった
だが目の前に力なく大きな枕に背中を預けているのはただの少女だ
気味が悪いと顔をそむけるのは簡単だ
でもそれはとても可哀想なのでわないかと心を持つ人間はそう思うだろう
だが俺にはわからない...俺は人形だからな
だが少なくとも彼女を気味が悪いとは思わなかった

俺は自分の言葉が真実だと証明するために床に膝をつき彼女と同じ目線になった
彼女は俺の動きを追って首をかたむけるとその拍子に薄紫色の前髪がはらりと落ちた
彼女はひどい火傷を負っているのだろうか?それとも皮膚の病気なのだろうか
俺がたずねずに考えていると俺の考えを読んだように彼女が言った

少女:私ね...病気なの

彼女は俺から視線をはずしてつぶやいた

少女:病気だからここにいるの..お父さんもお母さんも私のことを気味悪がって
いなくなっちゃったの
ここに来た人ゴウセルがはじめてだから..私ビックリしちゃった

ゴウセル:..

彼女は消えるようなか細い声だった
俺は何か声をかけなければと思ったがなんと声をかければよいのか俺にはわからなかった

少女:ねぇゴウセル...七つの大罪ってなに?

暫くの沈黙ののち彼女が聞いてきた

ゴウセル:お前は七つの大罪の大罪を知らないのか?

俺は疑問に思ったことを素直に聞いた
すると彼女は

少女:うん知らない本の題名とかかな?

ゴウセル:いや違う七つの大罪とはな

彼女に七つの大罪など俺のこと等を話してるうちに日は沈み夜になっていた