私の理想の男の子-TH-

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授業の時間が俺には暇でたまらない。






最近は高校に行くことすら面倒くさい









人を殺してる俺からすりゃ
高校に行ってたって
幸せな人生を送っていける
自信なんてない、いや、









幸せな人生はとっくに終わった。









ボーッと黒板を見ながら
そんなことを考えてる…









つまんねえ









頑張ってノートをとってるA。








ムカツク








何かのために頑張ってる奴ら。
ムカツクんだよ







勉強すればいい大学にいける､
そしたら良い仕事につける。





そして、親に恩返し。








いいよな、努力すればむくわれるってやつ？







俺にはそんな甘ったれた人生なんて無い。



でも、目の前のこいつにはそんな人生が
目を輝かせて待ってんだろーな





潰してやりたい。







Aの背中をつつく
そしたらすぐに振り返った…




そんな勉強して楽しいのかよ






何度も何度もAをつつく。
自分でもしつこいぐらいに。




そのたびにイライラしながら振り向くA









あいつが振り向いたって何も起こらないのに
何を期待して振り向いてんだよ。





するとその時









「どーせ何をないんでしょ」









Aがそう言ってまた振り返った。









……。







何こいつ







笑いが止まらなかった。
何もないってわかってんのにわざわざ振り向く
バカがどこにいんだよ






ムカツクなら無視すりゃ良いのに。







TH「笑えるwwwwww

可愛いんだけどwwwww」









なぜかそんなAが、純粋で
可愛く見えた。







俺には無い魅力ってやつ。






それと同時にAがどれほど
俺のことが好きなのか改めて知らされた。






俺に惚れていいことなんてないのに









きっとAは俺のことをビビってる。
人殺しなんかと一緒にいたいやつなんて
いないとは言わねーけど少ないだろ。








俺をビビってるから俺の言うことを良く聞く。







それに対してもいろいろ考えては見たものの…








TH「今は、うまく利用すればいっか……」




そうすることにした。

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