万年金欠、マネになる/06 ページ7
×××
「……やってんのか、マネージャー」
騒がしい一行が帰って行き、烏養繋心は一息吐いた。
菅原「……なあ、あの兄ちゃん親戚かなんか？」
「ううん、ウチの婆さんの古い知り合いのお孫さん。ま、感覚としては親戚っすね」
澤村「へえ。宮城に来たのもその関係か？」
「そんな感じです」
田中「喋んなよアタリメ臭え」
「てめえが喋んなよハゲ」
田中「んだとまな板！！！」
「それなりにあるわ低脳！！！」
澤村「どっちも黙れ」
やんややんやと言い合う声を聞きながら、「大丈夫そうだな」と笑う。
じいさんが倒れたときの切羽詰まった様子があまりに新鮮で、正直心配は大きかったのだが。
「しっかしなぁ、あの勘の良さは頂けねぇ」
帰り際に「なんか隠してない？」と聞かれたときは焦った。
バレれば面倒なことになるのは必至だし、顧問の教師も誘い文句として口に出し始めるだろう。
あの先生もなかなかだが、Aはそれ以上だ。1度決めたら曲げないし、聞かない。ある程度信頼している相手であれば、頷くまでしつこく言ってくる。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ________
「……はい、坂の下商店」
〔烏野高校男子バレー部顧問、武田です。烏養くん、コーチについての件ですが〕
「…ハァ、だからな先生───」
夜は更けていく。
.
.
「……はよー、影山」
「おう」
翌朝。登校して教室につくと、うとうととまだ眠そうな影山に声を掛ける。
かげやま→かやま だから、席が前後なのだ。
目つき悪い(※人のこと言えない)し怖そうだと思ってたけど、指綺麗だなぁって思って話し掛けたら案の定バレーやってた。セッターらしい。
「……、英語の宿題やってきてねぇ」
「嘘だろお前。仕方ないから写させてやる」
「悪ィ」
全く悪いと思ってない声色で返されたから、ムカついて脛を蹴った。
はは、予想以上に痛がってんだけどザマぁ。
「そういえば、部活今日からだね」
「あ？……あぁ、そうだな」
「無理にクールぶるなよお前。楽しみ過ぎて震えてんぞ」
「………」
バツが悪そうに前へ向き直った影山に笑って、どんなヤツが入ってくるんだろうとあたしも放課後に思いを馳せた。
×××
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シロ(犬) - とっても面白いです。体調に気を付けて更新頑張ってください! (2019年7月12日 18時) (
レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
ニンピニン(プロフ) - 依月さん» ほんとですか。しますか、名作の予感()一応テスト近いんで更新スピードはおっそいですが、よろしくお願いします！ (2018年9月5日 10時) (レス) id: 7f4bbc6d57 (このIDを非表示/違反報告)
依月 - 名作の予感...笑((o(｡>ω<｡)o)) 更新無理せず頑張ってください！ (2018年9月4日 20時) (レス) id: 516cd1f0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニンピニン | 作成日時：2018年8月8日 20時
