蛇24匹 ページ29
何週間かたって、幼稚園でいつも通り1人でいた
1人で本を読んで、1人で外に出てブランコに乗る。
そこまではよかった。
でも、いつも通りじゃない事が起きた。
「おい!」
「?なに?」
普段は絶対喋りかけてこない男の子達が喋りかけてきた。
その中のリーダー的存在であろう男の子がまるで見下しているかのように言ってきた。
「お前、いっつも1人だよな。」
「....そうだね。だからなに?」
「俺、この間見ちゃったんだ! 美結が父さん母さんと楽しそうに歩いている後ろをお前が寂しそうに歩いてんのを!!」
「....」
なんなんだ。この馬鹿は。
見たからなんだと言うのだ。
なにをそんなに勝ち誇った様に言う必要があるのだろうか。
「だから、なに? そんなこと言われて私が泣いたりすると思ったの?」
「!!」
「馬鹿みたいだね。私は寂しくなんかないよ。そんなこと言ってなんかなるの?」
純粋な疑問だった。
ただ、馬鹿、と言われて腹が立ったのだろうか
その子は顔を真っ赤にさせて怒鳴ってきた。
「うるせえ!! そんなこと言って強がったって無駄だぞ!!」
「そうだそうだ!! お前なんか居なくてもいいんだよ!!」
「笑わねえし、喋らねえし、話しててもつまんねえし、美結は大違いだな!!」
「皆お前の事なんか嫌いだし、いらない存在なんだよ!!」
今思えば、確かにそうだなって思うし
幼稚園の子供が良くそんなこと言えたなって感心すると思う。
でも、個性が出て自分がいる意味がわからなくなっていたその頃の私は、
そんな事考える余裕がなかった。
面と向かってはじめて言われた言葉に
動揺、していた。
「いら、ない?」
表情を変えて動揺している私を見て、きっと調子に乗ったのだろう。
「っそうだよ! お前なんかいらないんだ!!」
「誰も必要としてないんだよ!」
「お前なんて、消えちゃえ!!」
降りかかってくる悪口に頭はついていけなくて
自分が何を言っているかもわかんなかった。
「さ、い。う、さい。うるさ、い。うるさい、うるさい!うるさい!!」
その場が一気に静かになった。
騒ぎを聞き付け止めに来た先生ですらも止まった。
「わたしは! 私は要らなくなんかない!! お前らなんかにはわからない!! 消えればいいのはお前らだ!!」
目の奥が熱くなっていくのがわかった。
「お前らなんて、全部消えちゃえ!!!!」
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ヒュウガ - 号泣しました。とてもいいストーリーだと思いました。これからも頑張ってください (2021年8月12日 23時) (
レス) id: 880b49d988 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - メデューサ…！神より美しいと自称してしまったが故に神によって醜く変えられた女性…！面白いチョイスですね…私は神話だとヘーラー様とアテナ様が好きですな！アプロディーテ様もお美しいと聞く故興味はあるんですけどね (2018年4月30日 11時) (レス) id: 113dea87ba (このIDを非表示/違反報告)
ルート√0(プロフ) - クロりんごさん» ありがとうございます!更新が遅くてすみません!楽しみに待っていてくれる方のためにも早く更新出来るよう頑張ります。アンケートにご協力頂きありがとうございます!これからも宜しくお願いします!! (2017年11月2日 15時) (レス) id: b17e63cd1b (このIDを非表示/違反報告)
優希 - こんにちは。アンケートの事ですが、爆豪君がいいです。このお話好きなのでいつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2017年11月1日 23時) (レス) id: 24f779a78f (このIDを非表示/違反報告)
ルート√0(プロフ) - クロりんごさん» かしこまりました!轟くんですね!アンケートにご協力してくださりありがとうございます!! (2017年10月29日 22時) (レス) id: b17e63cd1b (このIDを非表示/違反報告)
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