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(1)一通のラブレター ページ1

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放課後、下駄箱の中に一通のラブレターを発見。告白をされることは少なくないので嬉しくもなく、バレーに集中したい気持ちから女子の好きの気持ちが迷惑でしかない。


「 また告白じゃん、良かったね 」


同じバレー部の友人、角名はそんな風に考えていないのに軽々しく祝福を口にする。俺が嫌がってるん分かっとるはずなのに。


「 別に嬉しないわ、迷惑やで 」


「 知ってた?告白する側も勇気は居るんだよ。告白されるのは有難いことだから、せめて会うぐらいしてあげな 」


ラブレターを捨てようとゴミ箱を探している最中、角名に文句を言われる。やけにそれが正論に聞こえて、告白をしてきた女子に会うぐらいはしようと決意。

振り方の正解が分からないが、付き合えませんと言葉だけで伝えるべきか。『 アンタらしつこいで 』と本当の気持ちを伝えるべきか。首を傾げつつ、ラブレターに書いてある内容をしっかりと読む。


「 俺が呼び出されとるわ、校舎裏。」


どこか不満気に顔をしかめ、上履きから外靴へと履き替える。とんとんと数回つま先を地面へと当て、靴がちゃんと履けているか確認を。顔を挙げると先に靴を履き終えて、自分の貰ったラブレターをにやにやしながら読んでいる角名の顔が。


「 呼び出されてるんだから、行かないと。約束の時間だから、さっさと行きなよ侑 」


角名の発言によって、告白をしてきた女子生徒のいる場所へと向かうことになったのだ。


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作者名:夏憐 | 作成日時:2021年1月10日 15時

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