無能は皆のために。 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:15,194 hit

4 ページ5

htside

ht｢グルちゃん、入っていいかな。｣

コンコンと軽くノックして中に居るであろう総統に話しかける。
すると何かを片付けるような音が聞こえ、静かになったと思えば

gr｢あぁ、入っていいぞ。｣

と、総統室の中から心地よい低音が聞こえてくる。
聞こえてきたと同時に俺はドアを開けて中に入り、呆れながらグルちゃんに

ht｢またケーキ食べてたでしょ。トントンに怒られても知らねぇよ??｣

と言う。すると分かりやすく動揺して

gr｢む!?ケ、ケーキだと??食べてないゾ。｣

ht｢いや…凄いデカい音してた…って、話に来たのはこんな事じゃないんだよ。｣

言い訳をするグルちゃんを少し叱ろうと思ったがここに来た本来の目的を思いだして、グルちゃんに話す。

ht｢あのね、Aをコネちゃん…まぁいじめてる奴ら全員だね。そいつらとAを遠ざけて欲しいんだけど…出来る??｣

gr｢ほぅ…??ちなみに聞くがそれはなぜだ??｣

ht｢なぜって…そんなのAが殴られて我慢してるとこなんて見たくないからね。｣

gr｢そうか…なら考えておこう。｣

ht｢…今すぐにじゃないってことが気に入らないけど、流石に今すぐは無理だろうからね。それで納得しておくよ。｣

gr｢あぁ、助かる。じゃあ俺は書類を片付けないといけないから後ほど食堂で会おう。｣

絶対嘘じゃん。
書類仕事(サボり)の間違いでしょ

取り敢えず出てけって言われたから大人しく従わなきゃならない。

ht｢じゃあAの事よろしくね。後仕事サボんなよ??｣

gr｢む…それぐらい分かってるゾ。｣

どーだか、と言いながら俺は総統室から出る。

解決した訳では無いけどこれでAが殴られることが減りますように…

そう願いながら俺は自分が隊長を務める特攻隊の練習に向かう。