無能は皆のために。 (ページ12)

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⚠短め…??⚠

zmside

俺らの幹部の中に1人だけ無能がいる。
…否、無能を"演じている"と言った方がええか。

ついさっきそいつを殴ってきたんやけど、急所狙ってたはずやのに何故か外れてんねん。
それでよく見たら自分でちょっとだけ動いて急所外してんねんな。幹部2人分の攻撃を。

前々から此奴もしかしたらって思ってたけどこれで確信したわ。彼奴は有能。

…でもなんで有能ってこと隠してんの？俺らに何か知られたくない事があるから…？
ってことはもうスパイって疑うしかないやん。

zm「ならすぐ殺しにいかな…。」

と彼奴の元へ行こうとすると

??「ゾムさん…？何処かに行かれるんですか？」

後ろから声をかけられる。その声の主は俺がよく知っている奴で。

zm「エ、エミさん…??なｯ、なんで??」

彼は確か精神状態がなんとかで図書室に籠りっきりで1年ほど出てきていなかったはず…

em「なんでってなんですか…wそれより、急いでいるみたいでしたけど…」

zm「あｯ、あぁ。うん、ちょっとな。もしかしたら幹部の中に…」

em「??」

そこまで言って俺は確信しただけであって実際彼奴が他の国と連絡している所や証拠は一切掴めていない事に気が付く。

何をそんなに焦っていたのだろうか、何時も虐めていた彼奴が有能だったから??彼奴が俺より上だったら嫌だから??

…どちらもだろう、取り乱すのは幹部らしくない、落ち着かな…

と深呼吸を１回してエミさんに話しかける。

zm「なぁ、エミさん。ちょっと相談乗ってくれへんか。」