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「家に入った瞬間から気付いてた」
「でも、ハノルから裏切られるだなんて思ってもみなかった」
彼は後ろから覆い被さったまま、首元でそう呟く
鏡に写っているのは、情けない顔をした私とそれを嬉しそうに見つめる彼だった。
耳元をおかされ私は小鹿のように足ががくがくと震えている
『んあっ、、』
声が漏れないように唇を食いしばるけど、彼の手が入ってきて抑えることができない
「んふふ……可愛いんだけど」
彼は乗り気になったのかもっと際どいところを攻めてくる。
『い、っや、、だめっ、、、』
いつもはベッドだが今日は鏡の前で落ち着かない
怖いのにお腹の奥の方がぎゅうと疼く。
「男も馬鹿だよねー。 一か月前に付けたキスマ、まだ残ってるのに」
『っし、知らない、、』
「……いつから口ごたえ出来る悪い子になったの？」
彼の雰囲気が明らかに変わった。
ヤバイ
私の脳が赤信号を反復して点滅させる
彼の中の触れてはいけない部分に触れてしまったのだ。
『、、、ジェノ待って。私は』
「もう、待ってあげない」
口内で暴れていた手で声を塞がれ、反対の手は下の方へ降りていく
口や耳だけでも身体中が痺れて腰も逃げるのに、これ以上されたらもう逃げ場がない。
「怒らせたらどうなるのか、その身体にしっかりと教え込んであげるよ」
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作者名：yor | 作成日時：2022年4月9日 10時
