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冨岡は、ひとまず折れることにした。
冨岡「…………少しでも怪しい動きをしてみろ。鬼共々俺が始末する」
キリク『ええ。それで構いませんとも!』
パッ!と明るい笑みを見せるキリク。
冨岡の前に立ち、身の丈以上のハープ型の弓を手元へと現す。
キリク『失礼ながら、貴方は既に
冨岡(……!
そうだ…話をしている間、何故鬼が大人しくしているのかと思ったが……)
はたと気付いた冨岡は、累の足元─そこに伸びた影に、光る棒が二本突き刺さっているのを見た。
これで地面に縫い止められてしまった累が、全く動けないことを瞬時に悟る。
冨岡「……抜け目ないな…」
キリク『ふふ。
長話中に待ってくれる敵など、お話の中だけですよ』
そう言うと、キリクは詠唱を唱える。
キリク『穢れを纏いて堕ち行く者
悪しき心よ、邪悪なるものの内にい出て
我らが
────【
ハープ型の弓の、弦を撫でるように触りながら音を紡ぐ。
ポロロン、ポロン……と優しい音が鳴り。
キリクの声も併せるとまるで子守り歌のよう。
指一本も動かせぬ累の頭上に、円を描きながら回転する光の矢。そして─詠唱が終わったと同時に一斉に累の元へ!
累「うっ、うわああ!!」
光の矢が体を抜ける寸前。
累は父と母の姿を見たような気がした。
─矢が体を透過する。
術を解かれ、累はその場に倒れ込む。
累「…………っ、あ、……ああ……!
……!……ごめんなさい……ごめんなさい……!
僕が、僕が全部悪かったよう……!ごめんなさい……ごめんなさい……!」
冨岡「泣いて……?一体、これは……」
キリク『心の浄化。
これで彼は、
ああ、なんと美しい……これぞ、愛!ですね!!』
冨岡「あ、愛……?(なんだコイツ…)」
若干冨岡が戸惑いつつも。これにて丸く……
冨岡「……!」
ガキュイイン!
胡蝶「あら?どうして邪魔するんです冨岡さん。
鬼とは仲良く出来ないと言ったのに……これだから嫌われるんですよ」
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…はい、続編ですね。
もうちょいペース早く書きたかった……(まあこんなものかな?と思いつつ)
最後ちょっと炭治郎の出番取っちゃった…ごめんよ主人公(´;ω;`)
では次回も作者と一緒に!レリー((強制終了←
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作者名:前世あたりが多分、猫だった。(仮) | 作成日時:2022年3月21日 9時