検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:674 hit

ページ ページ50

冨岡は、ひとまず折れることにした。



冨岡「…………少しでも怪しい動きをしてみろ。鬼共々俺が始末する」

キリク『ええ。それで構いませんとも!』


パッ!と明るい笑みを見せるキリク。
冨岡の前に立ち、身の丈以上のハープ型の弓を手元へと現す。



キリク『失礼ながら、貴方は既に(わたくし)の術中。手の内です。』

冨岡(……!
そうだ…話をしている間、何故鬼が大人しくしているのかと思ったが……)


はたと気付いた冨岡は、累の足元─そこに伸びた影に、光る棒が二本突き刺さっているのを見た。
これで地面に縫い止められてしまった累が、全く動けないことを瞬時に悟る。




冨岡「……抜け目ないな…」

キリク『ふふ。
長話中に待ってくれる敵など、お話の中だけですよ』



そう言うと、キリクは詠唱を唱える。




キリク『穢れを纏いて堕ち行く者
悪しき心よ、邪悪なるものの内にい出て
我らが(しゅ)と精霊の名のもとに、彼の者の罪を禊祓い給え。
────【浄化(パージ)】────』



ハープ型の弓の、弦を撫でるように触りながら音を紡ぐ。

ポロロン、ポロン……と優しい音が鳴り。
キリクの声も併せるとまるで子守り歌のよう。



指一本も動かせぬ累の頭上に、円を描きながら回転する光の矢。そして─詠唱が終わったと同時に一斉に累の元へ!



累「うっ、うわああ!!」

光の矢が体を抜ける寸前。
累は父と母の姿を見たような気がした。

─矢が体を透過する。
術を解かれ、累はその場に倒れ込む。



累「…………っ、あ、……ああ……!
……!……ごめんなさい……ごめんなさい……!
僕が、僕が全部悪かったよう……!ごめんなさい……ごめんなさい……!」

冨岡「泣いて……?一体、これは……」

キリク『心の浄化。
これで彼は、(しゅ)の御心により救われた…
ああ、なんと美しい……これぞ、愛!ですね!!』

冨岡「あ、愛……?(なんだコイツ…)」


若干冨岡が戸惑いつつも。これにて丸く……



冨岡「……!」

ガキュイイン!

胡蝶「あら?どうして邪魔するんです冨岡さん。
鬼とは仲良く出来ないと言ったのに……これだから嫌われるんですよ」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…はい、続編ですね。
もうちょいペース早く書きたかった……(まあこんなものかな?と思いつつ)

最後ちょっと炭治郎の出番取っちゃった…ごめんよ主人公(´;ω;`)



では次回も作者と一緒に!レリー((強制終了←

この小説の続きへ→←エピソード26.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い? , 救済
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:前世あたりが多分、猫だった。(仮) | 作成日時:2022年3月21日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。