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サイコロステーキ回避先輩「なんなんだお前!俺の邪魔をするな!!」

キリク『いえいえ!そうご遠慮なさらないで!
(わたくし)が山の麓まで送り届けて差し上げましょう!』

サイコロステーキ回避先輩「ってかなんだよそのクネクネした気持ち悪い動き!!
うわぁ来るな!もう本当になんだよぉ!!」

キリク『んんん、私ってばなんと親切なのでしょう。
これもまた、一つの愛!ですね!!』




そう言って木々の奥へと消えゆく二人。

茫然とした炭治郎だったが。しかし再び空気が濃く、重くなる。




子供の鬼「ああ、変な邪魔が入ったみたいだけど。
まあいいや。ねぇ、もう一度聞くね?

──お前。今、なんて言ったの?」




ビリビリと肌を突き刺す威圧感。
しかし、炭治郎は気圧される事無く刀を構える。



炭治郎「何度でも言ってやる。お前の絆は偽物だ!!」




それにしても……



炭治郎(…これから戦うという時に…あの光景がこびり付いて集中できない……!)



全裸にキラキラの弊害が、こんな所で出るとは……
頑張れ頑張れ!負けるな炭治郎!



───一方その頃。




盗賊『(おんも)っ、』

善逸「ねぇちょっと、それはないでしょ。仮にも俺怪我人なんですケド?」

盗賊『喋る元気があんならなんちないわい。』

格闘家『それにしても、みんないまごろどうしてるかな……』



蜘蛛の鬼を倒し、満身創痍の善逸を背負って山を歩くダン。

ちょっと歩けるようにまでなったシノも隣に。
土魔法で作った台車に他の怪我人らを乗せて、三人でのそのそと道なき道をゆく。




盗賊『ほんでチビ。どうじゃ魔力の方は』

格闘家『んー……まあまあ。やっぱりマナのりょうがうすいから、しぜんにかいふくはむずかしそう』

盗賊『ほうかぁ…じゃけん、消費を抑える為のそん姿でも駄目ち、難儀やのぉ……』

格闘家『マーリンさんなら、そんなしんぱいはないだろうけどね。僕らはまだ、ほかのせいれいたちからもすこしはマナをもらえるから』

盗賊『羨ましい限りじゃ』



なんてことを話している二人に、善逸が「あのー…」と声をかける。




善逸「二人はさ……その……何なの?」

盗賊『なん、とは?』

善逸「……ちょっと言い方悪いけどさあ…その、人間…なのかな?って」


盗賊の背中で、モゾモゾと動きながら言いづらそうにする善逸。
盗賊が、なんじゃそんなことか……といった顔で息を吐く。

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作者名:前世あたりが多分、猫だった。(仮) | 作成日時:2022年3月21日 9時

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