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「話そらさないでよ、」


何、と振り返った先生から眼鏡を奪い取る。

眼鏡を俺にとられた先生は、
昔に戻ったみたいに子供っぽくなった。


「裕翔くんやめなさい、数学終わったの?」


でもね。その眼鏡だって。


「本当は見えてるんでしょ?」


どうせいらないくせに。


「どうだろうね?ほら、早く返して」



こっちが立ち上がれば身長が小さい涼介くんはすごく不利になるわけで。


残念でした、と笑う。


すると先生はなにやら言って、俺の持つ眼鏡を取り返そうと飛び跳ねた。


そのタイミングに。


「っ…」


仕掛けたなんて嘘かのように、
いつものように笑ってみせる。



すっかり静かになってしまった先生を横目に、
何も無かったかのように眼鏡を返す。

そして、問題集に目を向ける。



「裕翔くん、ちょっとどういうこと?」

「眼鏡って邪魔じゃないのかなって」

「邪魔……って、裕翔くん目いいもんね」

「あ、大人の事情ってやつですか?眼鏡かけて真面目に見せる的な?」

「もう、ちゃんと話聞いて。話題そらすの悪いとこだよ」

「、先生もじゃないですか」

「こんにちはー!」



と、他の生徒が元気な挨拶で入ってくる。


あーあ、もう終わりか。


そう思って先生に目配せすると、急に真面目になったように頷いてきた。




それは、後でもっともーっとたくさん、いろんなこと教えてくれるっていう約束なんですか?


……なんてね。

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こころ(プロフ) - *Asuka*さん» もちろん頑張る!!ありがとう! (2018年9月15日 19時) (レス) id: f9fb4ac7d9 (このIDを非表示/違反報告)
*Asuka*(プロフ) - 移行おめでと!これからもお互い頑張ろーね! (2018年9月15日 16時) (レス) id: 34b785c964 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月15日 8時

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