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床には使いかけの消しゴム。
多分これが飛んできたんだろう。


そして振り返ると、窓側の席にひとり。
こっちを見てニヤニヤしている男が。



そいつは俺と目が合ったことを確認すると、
俺の右側の有岡くんを指して、それから


『お、こ、し、て』


と唇を動かした。



すぐに『おこして』だとわかったのは何故だろう。まあそれは置いておくが。


とりあえず。



その男……中島裕翔は、他人に消しゴムを投げつけてまで有岡くんを起こそうとしているのだろうか。



『は、や、く』



裕翔が急かしてくる。



そんなに起こしたいなら俺にやったみたいに
消しゴム投げればいいのに。


なんて思って可笑しくなる。



『むり』


の一言と消しゴムを投げ返しておく。



は?なんでだよ、起こせよ、

みたいに怒った様子の裕翔はそれでもうさすがに諦めた。


はずだった。


「先生!高木くん話聞いてなかったでーす」


なんと彼は、
ほぼほぼチートみたいな手口でまだ諦めなかった。


飛び火でしかないのに。

しかも本当なら怒られるのは眠ってしまっている
有岡くんなのに。



「あ、じゃあ高木には来週たくさん問題解いてもらおうかなー」



と、チャイムに被りながら先生が言った。



「はい、じゃあ休み時間いいよー」



適当に始まり適当に終わった一時間目。

先生の言葉のあと、一気に教室がうるさくなる。

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こころ(プロフ) - *Asuka*さん» もちろん頑張る!!ありがとう! (2018年9月15日 19時) (レス) id: f9fb4ac7d9 (このIDを非表示/違反報告)
*Asuka*(プロフ) - 移行おめでと!これからもお互い頑張ろーね! (2018年9月15日 16時) (レス) id: 34b785c964 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月15日 8時

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