innocent 2

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「は……？」


「だから、一緒にいれる。
もう、空の色は変えられなくなっちゃったけど」






得意げにそう笑うちゃんとした人間だという伊野ちゃん。






「中途半端は嫌だ」


「うん、大丈夫」


「この世に永遠は無いよ」


「大丈夫」


「もう消えない？」


「たぶん」







自分が重いことを知りつつ言葉を重ねていく。




来ないいつかじゃなくて、
今ある目の前の時間を大切に生きたいと願う。






伊野ちゃんは


空の色は変えられなくなっちゃったけど、


と言っていたけど、


さっきまで雨混じりだった灰色の空は少しだけ晴れた気がした。

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