幼い頃の王子様 (ページ5)

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『ただいま〜〜』

なんて、一人暮らしなのに、
帰ってこないと分かってながら言ってしまう。

？「おかえり〜〜」

あ、今日来てんだ。

『なにしにきてんのよ海斗。』

「え〜そんなのAのご飯食べたいなっておもってさ」

あっ、あとゲームしに来た(笑)って
ヘラヘラしながらいう男は私の幼馴染の松倉海斗

小学校の途中で都内に転校してきた私
そこからずっと仲良くしてくれてた近所の男の子
ってだけだけど、一人暮らししてからも
よく遊びに来るまでの仲の良さだ

元太と付き合ってる時もこんな感じで
仲良くはしてたけど一線を超えることもないから
元太は許してくれてたし、元太も海斗と
親友並に仲が良かった

『あ〜元太も海斗みたいにおもったことなんでも

　言えちゃうような人だったらな〜！』

海斗「いやなんだよいきなり！機嫌悪いのか？」

『べつにー！海斗は楽だなーって思っただけ』

海斗「未練たらたらかよ〜元太に言っちゃうぞっなんてな

　いいからお腹すいたよ〜作ってよ〜」

『はいはい、味噌バターコーンラーメンでいいでしょ？』

海斗「え！まじかよ！！うわ！！最高早く食いてえ！」

あからさまに上機嫌になる海斗に、
おもわずにやけてしまう。

昔から海斗は変わらない
そういうところが落ち着くなあって
改めて思った日だった。

ご飯を食べてゲームして満足したのか

海斗「今日はありがと！またくるわ！んじゃ！」

と、愛くるしい笑顔をして帰っていった。

あの人いないと静かだな、
と寂しさを感じながらも

明日も仕事だし寝る準備をはじめて
早めに眠りについた。

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