僕の専属トレーナー

毎日 ページ30

〜海青side〜









エレベーターの中で二人っきりだからいいものの、ギュッと手を握りしめてくる。
いや、嬉しいんだけどさ...









海青「あのさ...」

A「...なぁに。」









...可愛いからなんも言えなくなっちゃう。
ていうか、気になることがひとつ。









海青「そういえばさ、さっきカフェ...ってなんで詰まったの？笑」








軽く聞いただけなのに、とっさに握りしめてる手離しちゃった。









海青「...あ、言いたくないんなら別にいいよ、全然。」

A「......ごめんなさい...。」









いや、そんな謝り方されて許さない男子はいないって。ここ会社の中だから我慢してるけどさ、正直キツイよね笑








...神様はいじわるでもう目的の5階。
俺は陸さんの忘れ物届けるために6階のレコーディングルーム。









A「...じゃあ、頑張ってね。」

海青「うん、Aちゃんもね。」








ゆっくり頷いて、背中こっちに向ける。
...と、思ったら急いでUターンしてエレベーターの方に戻って来る。







海青「え、どうした！？笑」

A「好きだよ。」

海青「え」

A「今日も明日も、毎日大好き。」









そう言い残してまた離れてった。
直後にエレベーターの扉閉まっちゃって









海青「...はあ、調子狂うわほんと。」









いちいちやることが目離せないっていうかさ。









海青「...今日も明日も大好き...かあ。」









俺もだよ。
君に最初で最後の恋しちゃったと思うから
今まで溜め込んできた愛情も、これから注いでく愛情も相手はAちゃんだけなんだ。

俺じゃない→←モヤモヤ

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