僕の専属トレーナー

モヤモヤ ページ29

〜Aside〜









朝、起きてからカーテンを開ける。
顔洗って、朝ごはんちゃちゃっと食べて、歯磨きする。毎日当たり前のようにやってること。






だけど...








A「うふふ」








そりゃあ、ニヤけるって。
朝、起きて歯磨いてたら携帯に2件の通知。









「おはよう。」

「昨日はよく眠れた？笑」









だって。








A「えーと、よく眠れました。海青くんは？...と。」







アプリの名前欄に「海青」の文字。








A「...はやく会いたいなあ。...あ、もう9時。」






はやく行かなきゃ。









...朝、事務所に着いてからもニヤケは止まらず受付のお姉さんに凝視されちゃった笑








A「...おはよう。...おはよう！」







どっちの方がいいんだろう。元気な方がいい？それともいつも通り？








「おはよう。」

A「へっ？」








振り向くとわたしの大好きな人。





A「おはよう！！！」

海青「うるっせぇ笑朝から元気だね笑」

A「うん！」








思いっきり笑う海青くん。その横顔見て彼女なんだぁって実感する。






A「海青くん！昨日ね、あのあとカフェに行ったの。」

海青「え、どこの？」

A「家の近くにある古民家みたいな！」

海青「なに飲んだ？」

A「うん！カフェ...」








「カフェオレ」って言おうとして言葉詰まる。
昨日、壱馬さんとキスしちゃったこと海青くんに言おうか迷ってた。
傷つけたくない。でも、隠し通せる自信もない
言わないでこのままファーストキスの相手は自分だって勘違いされたままにする？
それとも、本当のことちゃんと打ち明けてありのままでいれるようにする？









海青「...おーい？大丈夫？笑」

A「......え、あ、大丈夫！」

海青「そ？ならいいけど笑」









ダメだ、ダメだ
余計なこと考えない！！その時が来たら言えばいいの。うん、それでいい。







海青「あ、今日さ夜空いてる？」

A「え、夜！？」

海青「え、無理ならいいんだけどさ笑」









はあ、ホントにばか。
海青くんはそんなやましいことなんて考えてるわけないじゃん。






そしたら、エレベーター着いて海青くんと一緒に乗り込む。幸いにも二人きりでなんだか変な感じ。









A「夜、空いてる...」








それだけ言って海青くんの手握りしめた。

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