僕の専属トレーナー

似たもの同士 ページ12

〜ゆあside〜









Aちゃんのこと好きな人いるんだよ
って教えちゃった。でも、これで少しでも海青にとって有利になるんならそっちの方がいいかな...って。








そしたら、Aちゃん。









A「ゆあさん。」









いきなり真剣な表情で名前呼んでくるからちょっと鳥肌たった。









ゆあ「ん？どした？」









Aちゃん、急に俯いて「大丈夫。」って自分に言い聞かせるみたいに言ってから









A「...わたしの好きな人、わたし、一目惚れなんです。」


それから、間髪いれずに





A「...わたし、初めてなんです。
こんなきもち。」









ん？これ別のとこで聞いたことある...
あ。...思い出したと思ったらAちゃん、また口開いて、









A「こんなに、ドキドキするのも、
胸がキューって苦しくなるのも、初めてでよくわかんないんです。」









って、泣き出しちゃった。









だから、背中ポンポンしてあげたら
大丈夫ですって。笑





ゆあ「いや、全然大丈夫じゃないでしょ。笑」

A「......すいません。」

ゆあ「...ねぇ。答えたくなかったら言わなくていいんだけどさ、Aちゃんの好きな人って...」









ランニングマシンにかけてあるタオルみる。









ゆあ「......海青...？」









そしたら、Aちゃん、真っ赤に腫らした目でこっち見上げてきてかわいいなあなんて笑









A「...」








なにも言わないけどわかるよ。
好きなんだよね。
名前きくだけで胸いっぱいなんだよね。









ゆあ「きもち、同じだと思うよ。」






教えてあげる。きみたちの思考回路がまったく一緒なこと。海青もきみのことで悩んでたってこと。









ゆあ「...あのね、海青も「ゆあさーん。」」









...いいとこだったのに！！！
振り返るとそこには壱馬がいて。









ゆあ「なに？」

壱馬「え、なんで怒ってんすか？笑
......あれ、キョロちゃんじゃん。てかなんで泣いてんの？」









ゆあさん泣かしたーってケラケラ笑ってきやがる









ゆあ「...はぁ。で、なに？」

壱馬「おれ、今日の3時からトレーニングの予定だったんすけどレコーディング急遽はいっちゃって。だから、明日の10時にしてもらえません？」

ゆあ「わかった。頑張っといで。」

壱馬「あざーす。」









...さて、この可愛い子をどうしようか。。笑

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