2 青春フィルム (ページ47)

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部活がないと風磨先輩と会う機会ってあんまりなくて、あれから風磨先輩が昼休み私の教室の前に来ることはなかったし、帰り一緒に帰ることもなくなった。

ますます付き合うって何かわからなくなる…

そして今日は久しぶりの部活

なんか話さなきゃ。

このままじゃ、何も起きず自然消滅してしまう。

沙耶香「ふぁいとー」

聡「Aならいける！」

「あ、ありがとう…笑」

放課後 2人に別れを告げ、部室へ向かう。

でも、話すって何を……？

いきなりデートに誘う？

え？女から誘うのって変じゃないよね？

「こんにちはー」

ゆっくりと部室の扉を開くと一番最初に飛び込んできたのは風磨先輩の姿

結構久しぶりに見たかも。

2年生と1年生は教室の階も違うから私が一方的にでも風磨先輩を見かけることはほとんどない。

風磨「よ、」

「あれ…中島先輩は…」

風磨「外に写真撮りに行った」

「なるほど……」

えぇぇぇ、

こういうときの中島先輩じゃないの…

確かに部室に入った瞬間いつもの元気なやっほーがなかったら何となくは察してたけど、この状況で風磨先輩と2人はきついよ…

「あの……ふうま、……くん、」

風磨「……、」

今世紀最大の勇気を振り絞って話しかけた。

あれだけ練習した風磨くん呼び。

付き合ってるから、先輩のこと君付けしても怒られないよね…？

風磨先輩めちゃくちゃこっち見てる

恥ずかしい……

「今日、部活終わり……時間あったりします…、？」

風磨「………」

「…ふうまくん……？」

風磨「…あ、ごめん。

暇は暇だけど…」

「で、デート…」

風磨「ん？」

「デートしませんか、！？」

風磨「えぇ！？！」

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