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えっと……どこに座ろう……
1番前には中島先輩が座っていた。
健人「あ、Aちゃん
特に座席は決まってないから好きなところいいよ」
と言っても そこまで広くないこのバスは…空いてる席と言ったら 顧問の隣か中島先輩の隣か、菊池先輩の隣……
あ、一つ2席誰も座ってないところある！
健人「あ、菊池の隣空いてんじゃん」
「え？」
健人「ねーー、菊池 隣にAちゃんいいー？」
少し身を乗り出して 振り向き、後ろにいる菊池先輩に声をかける中島先輩
「あ、私、あそこ空いてるのでそっち座りますよ…！」
健人「え、せっかくなんだし菊池の隣座りなよ！」
せっかく！？
それはどういう意味ですか……
健人「ねー！菊池いいでしょー！」
……
返事が返ってこない。
健人「は？寝てるし、早すぎんだろ」
「さすが菊池先輩です…」
健人「じゃあもう勝手に座っちゃえ！」
「えぇぇぇ……」
というわけで 謎に菊池先輩の隣に座ることになってしまいました日野Aです……。
なるべく起こさないように…起こさないように…
そっと、隣に腰をかける。
ちら、っと横を向けば 腕を組みながら 窓にもたれかかって眠る菊池先輩
よっぽど眠かったんだ…
そして、ようやくバスが出発。
目的地までは2時間ほど
いや、2時間暇だなぁ…
中島先輩とかだったら、話尽きなそうだけど 菊池先輩でしょ…
しかも、既に寝てるし。
スマホ見ても酔うし…
あー 私も窓側がよかったぁぁ
帰りは絶対窓側座ってやろう。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
