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「美桜ちゃん、かわいいですね」
風磨「…はぁぁぁ、なんか一気に疲れが…」
「あぁぁ、！横になっててください！
冷えピタ貼るので！」
もう一度 布団をかぶった風磨先輩
ぺりぺりと袋を破って 冷えピタを取り出し、粘着部分についてる紙を剥がして そっと、風磨先輩のおでこを上げて貼ってあげた。
風磨「つめた、」
「効いてる証拠ですね」
風磨「あー、なんかだせーわ、俺…」
「え…？」
風磨「後輩に面倒見られるのとか、」
確かに 風磨先輩はお兄ちゃん気質強い気がする。
まあ、本当にお兄ちゃんだけれども。
誰かに頼るというより、頼られる方が多いんだろうな。
さっきの美桜ちゃんとの会話を見てて思った。
「風磨先輩が熱出すなんて、珍しいですね」
風磨「Aは バカだから、風邪引いても気付かなそうだもんな」
「な、、！」
こんな時でも口は達者
はぁ、ほんとにむかつくわ。
でも、そんなむかつく奴の看病しに来てる自分も自分だ。
「病院は…？」
風磨「こんなの1日寝とけば治る」
「だめですよ…！ちゃんと病院行ってお薬もらわないと！」
風磨「定期的に歩けないくらい胸が苦しくなる人の方が重症だと思いますけどー」
「そ、それは…」
だって、しょうがないじゃん。
それ以外は健康なんだし。
心電図検査とか引っかかったことないし。
風磨「…まじで心配だから 病院行けよ…」
「ぇ……？」
風磨「なんかの病気でもう手遅れ、とか言われても笑えねぇからな。」
そうだけど……
ていうか、こんな病人にこんなこと言われるって 相当心配されてるね、私。
病院行った方がいいかな。
確かに 病気だったら怖いもんね。
まぁ、今更感強いけどね。
「そう言えば……弟さんは…？」
風磨「塾じゃねーの…」
苦しそうに話す風磨先輩を見て思い出す、
あ、この人仮にも病人だった。
さっきら普通に話すから忘れてたけど、学校休むほど体調悪いんだった。
風磨「帰っていいぞ…もう6時だろ…」
そんな時間なんだ。
来たのは4時過ぎとかだったけど あっという間に2時間弱も過ぎてた。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
