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ここだ…
中島先輩からお支えてもらった 住所をスマホの地図に打ち込んで 案内された経路を歩き続ければ 大きな一軒家にたどり着いた。
目の前の表札を見れば 『菊池』と刻まれているので、間違いではないと思う。
一応 途中 コンビニでゼリーとかポカリを買ってきた。
熱ってどれくらいの熱なのか全く分からないけど…
「よし……」
一つ 深呼吸をし、インターホンを押す。
ピンポーン…
良くある音が聞こえる。
あ、この音 うちの家と同じかも。
誰もいないのかな…
そう思ったそのとき 玄関のドアがゆっくりと開いた。
「え？」
出てきたのは 背の低めの女の子
あれ？家間違えた？
あ？やっちまった系？
慌てて もう一度表札を見るけど 『菊池』という文字は変わらない。
「おにいちゃんのおともだちですか…？」
「え？」
「おにいちゃん、いま寝てるよ」
あ、確か…
風磨先輩には兄弟がいるって言ってた。
てっきり弟だけかと思ってたけど 妹もいるのね。
しかも、めっちゃちっちゃいじゃん。
何歳…？
「あの…日野Aです。
菊池風磨くんの…」
後輩って言っても分かるはずないよな…
「あなたのお兄ちゃんのお友達です！」
ごめんなさい、風磨先輩…
今だけ、友達というていにしといてください…
「お兄ちゃんどこにいるかな…？」
「にかいでねてる。」
「そっか、
じゃあ…これ、お兄ちゃんに届けてもらえる？」
さっきコンビニで買った ゼリーやポカリが入った袋を妹ちゃんに渡した。
なんか 中入りづらいし…
家族もいるなら、尚更入らない方がいいよね…
「これ、おにいちゃんの…？」
「お大事にって伝えといてください…！」
風磨「美桜……なにしてんの……」
「風磨先輩…！？」
風磨「え、」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
