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「風磨先輩……なんですかその荷物は……」
風磨「は？土産だよ、
よいしょっと…」
楽しかった2泊3日の写真部夏合宿はもう、最終日で 帰りのバスに乗り込もうとしたとき、視界に入った風磨先輩の荷物の量。
確か 行きのときは全然荷物少なかったはずなのに、何故か大きな紙袋を抱えてる風磨先輩
しかも、結構重そう
「お土産って……。
どれだけ大家族なんですか。」
風磨「母親が弟たちの分まで買ってこいってうっせぇんだよ、」
え、風磨先輩って兄弟いるんだ…
てっきり 勝手に一人っ子だと思い込んでた…
だとしても、そんなに買う！？
健人「あーあー、菊池は今年も大荷物なのね」
風磨「うっせぇ、お前も手伝え」
健人「はいはい、」
家族のために そんな大量のお土産を買うなんて 偉すぎる…
私なんて ここはお煎餅が有名って聞いたから 10枚入りのお煎餅のセットしかお母さんに買ってない。
てか、意外。
風磨先輩もお土産とかたくさん買う派なんだ。
あ、窓側の席！
取られる前に座らないと！
帰りはぐっすり寝たい。
だから 窓に寄り掛かれる方がいい。
何故か行きより重たく感じるスーツケースを一人で持ち上げ、ぎゃーぎゃー騒いでる中島先輩と風磨先輩を横目に バスに乗り込む。
あ！空いてるじゃん！
ラッキー♪
てか、隣来なければ一人席！？
それはありがてぇよ。
早速 座って バスが出発するのを待つ。
健人「先進んでよ！」
風磨「うっせーな、荷物が多いんだよ！」
健人「もー！早くしないと時間過ぎちゃうから！」
あの2人が乗ってきた。
まだ ぐちぐち言い合ってる。
ほんとに、仲良いな…笑
風磨「よいしょ、」
「えぇ！？」
風磨「なに？」
「あ……いや……。」
なんで 隣に座ってんのよぉ！！
せっかく一人で 2席独り占めできると思ったのに！
しかも、何食わぬ顔で横座るなし！
風磨「窓側がいいなぁー」
「え…」
な、なんだこの人は……
風磨「ふまたん窓側じゃないと酔っちゃう」
こいつ……
あとで覚えときなさいよ……
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
