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「すごい……」
夏祭りって あんまり得意じゃなかったんだけど、いざ来てみるとすごいワクワクする…
たくさんぶら下がってりる提灯に 屋台が並ぶ一本道
ここの町には こんなに人がいたの？ってくらいの賑わい。
健人「やっぱ、お祭りはテンションあがるね〜」
「すごい久しぶりに来ましたよ、お祭りなんて。」
健人「そうなの？
じゃあ、いっぱい楽しんで！写真もたくさん撮って！」
お腹空いたなぁ、
たこ焼き
美味しそう……
あ、風磨先輩…
何やら 写真をパシャパシャ撮ってる風磨先輩を見つけた。
風磨先輩を見つけて 不思議と口角が上がる。
少し小走りで風磨先輩のもとへ駆け寄った。
風磨「あ、Aじゃん。」
「何撮ってたんですか」
風磨「え？あー、なんか祭りの雰囲気？」
「風磨先輩って写真撮るのうますぎます…」
風磨「まーいつも金賞とか撮っちゃってるからね？」
ニヤッと笑う風磨先輩
自分で言っちゃうあたりも風磨先輩らしいよね。
風磨「あ、なんか食う？腹減ったよな。」
「どれも美味しそうですよね…」
たこ焼きもそうだけど、焼きそばもある！
綿あめとかりんご飴！
かき氷も定番だよねぇ……
風磨「どれ食いたい？」
「え？私ですか…？」
風磨「お前以外誰がいんだよ」
で、ですよねぇ…
「たこ焼き。とかですかね…
あ、でもかき氷も捨てがたい…」
風磨「分かった。」
「え？」
そう言うと 風磨先輩はたこ焼きが売っているお店の方へ向かった。
突然 風磨先輩が行っちゃうから 一人ぽかんと、目の前のベンチに座って 一点を見つめる。
浴衣を着てる女の子を見て 最後に浴衣着たのいつだったかな…なんて思い出す。
小学生の低学年の頃だったかな、
お花柄の浴衣を着て 家族3人で近所のお祭りに行った記憶がある。
お父さんとお母さんと手を繋いで…
家族で最後出掛けたのっていつだっけ…
あんまり、覚えてないや…
風磨「ほら、ぼーっとすんなよ。」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
