陸上をやめた本当の理由【風丸一郎太】 ページ23
※いつにもまして創作要素・捏造が強いです
※ほの暗いのでご注意を
．
風丸先輩は、あんなに好きだった陸上をやめてしまうかもしれない。
宮坂から聞いたときは何かの冗談だと思ったし、しばらく信じられなかった。宮坂は冗談を言うような奴じゃないから、私は余計に信じられなかった。事実を受け入れることを、脳が拒絶した。
私は宮坂に、どうして？と尋ねた。
宮坂は私に説明した。そして明日の試合を一緒に観にいってほしいと言った。風丸さんが陸上を擲ってまでのめり込んでいるサッカーを、観に行こうと。
宮坂は風丸さんが大好きだ。........私なんかよりずっと。もちろん宮坂は男だから、敬愛なんだろうけど。私みたいな、何をしていても風丸先輩のことを考えてしまうとか、目が合うだけで緊張するとか、そういうものとは違うはずだ。
....試合を観て、私と宮坂は悟った....風丸先輩はサッカーに魅了されているのだと。サッカーは、私たちの大好きな風丸先輩を「横取り」するだけの価値のあるものだと。
「風丸さん、かっこよかったね」
「うん」
「風丸さんはきっと、もうトラックを走らないけど、俺が風丸さんよりも速い風になる。風丸さんとサッカーに恥じない、陸上選手になるよ........」
「私も頑張る........でも寂しいよ」
私は、情けない私は、頭では風丸先輩がサッカーを選んだことに納得していても、心がまだ受け付けていなかった。元気だせよと肩を抱く宮坂の手の温もりが、残酷に思えた。まるで、宮坂が尻が軽いように感じた。そんなはずはないのだけれど。
「じゃあ........帰ろう、A。明日から、いままで以上に頑張らないと」
うん、と頷き宮坂と目を合わせると、宮坂の目は輝いていた。
まるで、サッカーをしている風丸さんも素敵だ！とでもいいそうな。まあたぶん、その通りなんだろうけれど。
どのみち、私がサッカーに好きな人を奪われたことに代わりはない。
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涙音(プロフ) - 十六夜月夜さん» 続き！！パラライズの続き！！予想外のリクエストでちょっと興奮しました(変態)！頑張って書きますね！了解です！ (2018年2月20日 23時) (
レス) id: 1a4f25a5d6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - リクエストで、パラライズの続きをお願いします (2018年2月20日 12時) (レス) id: 480d98284b (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 十六夜月夜さん» 早速更新しました！湾田も浪川も大好きなので書いていて楽しかったです。よかったらまたリクエストしてください。ありがとうございました！ (2018年2月2日 19時) (レス) id: 1a4f25a5d6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 涙音さん» おまかせでお願いします (2018年2月2日 6時) (レス) id: 480d98284b (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 十六夜月夜さん» リクエストありがとうございます♪閲覧していただけて嬉しいです。浪川と湾田の取り合いの、オチはどうしましょうか？おまかせなら私が好きに書きますが、どちらか希望があればぜひどうぞ！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: 1a4f25a5d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2015年4月2日 17時
