居酒屋で会った婚約者【五条悟】

銀髪君の正体 ページ22

彼が包帯を慣れた手つきで外していくのを固唾を呑みながら見守る。

しかし彼は包帯を外した後も瞼を閉じたままだった。

髪色と同じ銀色の睫毛が微かに揺れている。
彼の正体が何者なのか、何故そこまで自分を最強と言えてしまうのか。
其れを早く知りたくて彼を睨む様に見詰める。

｢…まず僕の名前だけど、僕の名前は五条。五条 悟｣

｢……は？｣

急に出てきた恐ろしい名前に脳が追いつかない。
五条？？五条 悟？？
ちょっと待って？？
五条って御三家の一角だよね？？
後、悟？？悟なの下の名前
五条家の悟さんって私の変換1人しか居ないんですけど？？

頭がパンクしている私にお構いなく彼は話を続ける。

｢一応御三家の中の家系の一つで、階級は特急呪術師。お察しの通り東京都立呪術高等専門学校で教師をしてる｣

そして彼は、ゆっくりと瞼を開き、日本人では滅多に無い、宝石に近しい瞳を此方に向けた。
薄暗い公園でもその瞳だけは良く映えて見えて、真っ直ぐ見詰めてくる余り、目を逸らす事すら出来ない。


｢それで、一応四宮 Aさん。君の元《婚約者》｣


ニコッ、と包帯を付けていた際も見せていた笑みを私に向ける。
恐ろしいカミングアウトにフリーズして動けない。









こんな展開、少女漫画でも読んだことないんですけど

暫し待たれよイケメンフェイス→←信用

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