山 田 社 長

# 030 ページ31

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ある物を探して1時間。

「 ないなあ... 」




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絶対あると思ったのに...


「 あ、もしかしてここ？ 」




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1番隠せるスポット...

やっぱベッドの下でしょ




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ぐうーっと手を伸ばし
その小さな隙間を手探りでごそごそ探していた。




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「 んん〜？ここらへん？ 」


「 何がここらへん？ 」


「 えろ 本だよ、男の人なら持ってるはずでしょ？ 」




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「 ...ねえこっち向いて 」


「 もーなに、探してんの！！... って、あ 」


「 あ、じゃねーよ 」




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探すのに夢中になっていて全く気づかなかった。
私の後ろに立っていた人物。




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涼介「 なーにしてんのかな？ 」

「 いや、ほんの出来心でして... 」

涼介「 出来心で1時間も探してんの？ 」


「 あの、たいへん申し訳ございません 」




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怒って...る？


涼介「 ぶっ 」


は？


涼介「 あっはははは！！！ 」




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むりむりむり、とか言いながら爆笑してますけど
なにがむりなの？！




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「 は？ちょ、なに？ 」

涼介「 いやっ、だってさぁ、そんな真剣に探すか？普通っ 」




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まあ確かに自分でも馬鹿だと思いましたよ、
でもさあ、、気になるじゃん？




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涼介「 心配しなくてもそんなもんねえよ？笑 」

「 そーでございますか... 」




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涼介「 やーおもしれえ 」




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「 もういいの！」




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ええ、まあ彼はこの後
10分ツボってました。




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