過去からのメッセージ【Tomohiro,K】 (ページ24)

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「崇君おかえり」

「Aもお疲れさま。今日から夏休み始まるな～～
俺はお盆以外は学校おらなあかんねんけどな笑」

「崇君は部活の顧問持ってるもんね…お盆はゆっくりしようか」

同じ教師をしている崇君。私の過去も教員を目指したことも全力で応援してくれたおかげで、めげずに教師になることができた大切なパートナー。

「今年もあの子は帰ってくるんかな」

「神山君？帰ってくるかな～～。」

この間までこの世界に漂い続けていたし、神山君が私と重岡さんの大人になった姿、見れた会えてよかったと言っていた。
もうお盆は天国でゴロゴロとゆっくり休んでるんじゃないかな。

そんなことがあったってこと崇君に話してないし、幽霊が見えるって言った時点でパニックを起こすだろう。
そもそもここ最近の出来事を信じてくれるとは考えられないから言わないでおく。

寝るころには崇君は疲れの溜まったからだを休めるためにすぐに寝る。
一人きりの夜に少し強いお酒を飲みつつ、夜空を眺める。

ここ最近の出来事を振り返り、私が高校生の頃に神山君にしてきたことや神山君の本音を聞いて起こした行動がいまになって知れたこと、大人になれないまま消えた神山君を想い馳せながらくいっとお酒を飲む。

「神山君、ゆっくり休んでね。
いつか会う日まで………まっててね。」