友人の狂気 ページ43
「でも言いましたよね、ジーノさん。これはオスカーの独断専行だからやっちゃっても良いって。」
「まあね〜。案の定、負けちゃったみたいだし…。
ジリアンちゃんみたいな強いコがいる今、もうそんなキチガイ、要らないわ〜。」
もしAが起きていたら「強いのはジリアンじゃなくてシーザーでしょ。」と突っ込んでいただろう。ただあいにく本人は貧血で気絶中である。
「やっぱり一筋縄じゃいかないわね、カロンちゃん？」
そう言いながらこちらに向かって片目を瞑るジーノ。漫画とかならハートが飛び出ていたに違いない。
「なんですの、この……。この……ええと、性別不明の方は!?」
上手い表現が思いつかなかったのか少しどもりつつも、ノエルが尋ねる。貴族階級ということでそういう人に馴染みが無かったのかもしれない。まあ、一般庶民にも馴染みが無いだろうが。
「失礼しちゃうわね！アタシは立派なオネエよ、見りゃわかるでしょうが！」
前言撤回
オカマではなくオネエだったらしい。
ちなみにオネエは心が女性のゲイ、オカマは女性的な表現をする男とされている。
「オ、オカマですわ…！本物は初めて見ましたわ…！」
「人を天然記念物みたいに言わないで！
それにオカマじゃなくてオネエよ！失礼なコね！」
ノエルの反応に心底心外だと言わんばかりのジーノ。
彼(彼女？)はノエルとの会話もそこそこにジリアンと向き合った。
「でもジリアンちゃん、アナタの目的はこのコなんでしょ？」
「そうです。だから今日は、そっちの悪魔と狼を捕獲しましょう。」
「何…!?」
カロンとノエル、そしてリッパーが焦りを見せる。
「そいつらがそばにいるから、ノエルは惑わされている。ノエルに付く悪い虫は、駆除しなきゃ！」
どこか楽しげに、狂ったようにジリアンは嗤う。
「そいつらさえ居なくなれば、ちゃんと考え直してくれるよね？」
「ジリアン…違いますわ…！わたくしは…！」
「ああっ、ダメだよノエル。そんなにボロボロなんだから、今は大人しくしてて。」
必死に弁解しようとするノエルの声はジリアンに届かない。その様子を見ていたジーノは呆れたように言葉をこぼす。
「まったく、ジリアンちゃんもラッセルちゃんもこんなコのことばっかり気にして…。」
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夜桜夢遊(プロフ) - スイさん» ありがとうございます！これからも楽しんでください！ (2020年7月19日 20時) (
レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 面白かったです！続き待ってます！更新頑張ってください！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: da4fd86884 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ルナさん» 出来ました！タイトルはアルビノのエルフの少女は物凄く人見知りです。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 良いですよ！私が更新して、貴方が更新しますよ。pasuはkaku1です。 (2020年6月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 星猫さん» 良いですよ!!ただ、合作は初めてなので色々と教えてもらうことになると思いますがそれでもいいならですけど。 (2020年6月14日 9時) (レス) id: 55ced09323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜夢遊 | 作成日時：2020年5月27日 19時
