白髪少女のトリップ記４

人の話はしっかり聞きましょう ページ14

キンッ

サーベルの追撃に乱れた体勢のまま受ける。
流石にきついって…。
ぼやいても仕方がないのでモクモクの実で1度煙に姿を変え、リッパ―の後ろに立つ。

「ごちゃごちゃうるせぇ奴だ…。
ラッセル・バロウズなど俺には関係ないと言ったはずだ。話を逸らすな…!
フーゴ・ドレッセルを倒したのは魔人A・Ｄ・サークシアとノエル・チェルクエッティ、そして大悪魔カロン…。
貴様らが、あいつを倒すという俺の正義に横やりを入れた！それだけが大事だ!!」

「…なっ…!?」

話が通じない…。これ自己防衛って事でいいよね？

「とりあえず倒すしかなさそうだから、カロンはノエルの防衛よろしく。」

「で、でも傷が…。」

「このくらい、良いハンデだよ。自分の実力を過信してる奴には少しお灸をすえないとね。」

とは言ってもここで体力を消耗するのは得策じゃない。
取り敢えずは動きを封じるか…。

「復讐の鎖。」

武装色を纏わせ強化した鎖を巻き付ける。
とはいえ元がオリジナルの8割。オリジナルと同等か少し上くらいかもしれない。
さっきの攻撃を見る限り拘束できる確率は5分5分かな。
外されることも念頭に置きつつ相手の動きを注視する。
戦闘時、相手を見下した方が負ける。…一部を除いて。
黒刀を構えた七武海の剣士が頭をよぎるが、あれは例外だと首を振って頭から排除する。

ガキーン

「やっぱりだめか…。」

予想していたとはいえ簡単に壊されてしまう。

「鎖など俺の前では無意味だ。俺の肉体は全身が硬質化し、悪魔の刃となる。」

説明有難う。て言っても対処不能だけど。
海牢石があったら何とかなったかな？
まあ、あったとしても私には扱えないから無意味か。

「能力を複数持っていようが関係ねぇ。この肉体は鋭いぞ、並みの魔人ごとき真っ二つだ。」

うわ、やばいね。軽く死ねるよ、それ?
出来るだけえぐい映像にならないように手加減しながら頑張ろう。
とりあえず近づきたくないので拳銃で遠距離攻撃しつつ攻撃をかわしていく。
まあ、効いてるかどうかは怪しいけど。

発砲しつつ躱すのを繰り返していると動きが止まった。
何か仕掛けてくる…?よく分からないけど動きが止まっている今がチャンスだと思うので、とりあえず近くにあったガソリン缶をひっくり返しメラメラの実で燃やす。

「なっ…!」

ドカーンッ

地を震わすほどの爆発音が轟き黒煙が上がる。

「やったか…?」

「さあ？でも警戒はしといた方がいいね。」

黒煙の中からは…?→←警察に犯罪者って…堕ちてるねぇ

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