ちょっとぶっちゃけた話をしようか ページ17
「そうだね〜。私もとんでもない人生送ってるなぁって思うよ。
ちなみにこれぶっちゃけ言うと700年前の話です。」
「な、700年前!?」
「こっちとあっちの時間軸が同じだった場合の話だけどね。」
「700年も生きてるんですの?」
「そーだよ。こう見えても経験豊富だから。」
「今日一番の衝撃ですわ。」
「そんなに？」
「ええ。」
まぁ同い年かちょっと上くらいの見た目なのに700年も生きてますなんて言われたら驚くか。
にしても700年かぁ。長いなぁ。
あれ、てことはだよ。こいつとも700年の付き合いってことだよね？
700年も同じ体で活動してるのに制御できないって…。なんか不甲斐ない…。
そして700年もたっているのに世界政府と天竜人に復讐できてない何てグダグダしすぎじゃね？
「A、どうしたんですの？」
「いや、この体になってから意外と経つんだなぁって思って。
そういえば、カロン曰くの魔の薬見つかった？」
「ええ。お酒、ですわよね」
「十中八九ね。」
古びた酒瓶を手に言うノエルにため息をつきながら返す。
お酒飲みながら作戦会議とかそれでいいのか!?
酔った勢いで作った計画なんて穴まみれになりそうだよ。
「もう、このお酒の事でしょう?何が魔の薬ですの!」
「…ふっ、まったくだな。だが、慎重すぎる奴を大胆にするにはいい薬だったぞ。」
お酒って怖い。というか市長ってそこまで上戸でもないんだ。
「…この場所に、計画書に、酒か…。思い出すな、奴との闘いの日々を…。
私は数々の戦いをラッセルに考えさせ、自力で戦わせ、時に助けながら、奴を成長させていったものだ…。」
なるほど。悪魔にとってはいい方向に、人としては悪い方向に成長していったって事かな。
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作者名：夜桜夢遊 | 作成日時：2020年4月8日 22時
