白髪少女のトリップ記 (ページ9)

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女の子が起きたよ！ページ9

「ところで、聞いてなかったけど名前は?」
流石にずっとカラス(仮)じゃ相手に失礼だからね。
「カロンだ。」
「了解。」
冥府の渡し守かぁ。悪魔の名前としては最適だね。
「私は少し外を見回ってくるがお前はどうする?」
「ここに残ってるよ。彼女が起きたときに誰もいないっていうのはなしにした方がいいと思うしね。」
「分かった。よろしく頼むぞ。」
「行ってらっしゃーい。」

うーん、眠い。当たり前か昨日(今日？)はオールだったんだし。
起きるまでソファで寝てよ。

…？気配が動いてる？起きたのか。
バタン
え？様子見に行くか。
「痛た…。これ上手く歩くのにコツがいりますわね。」
ありゃ倒れちゃってるよ。でも義足って歩きづらそうだよね。
「あらら。大丈夫？」
「だ、誰ですの!?」
「初めまして。私はA・サークシア。よろしくね。ところで…自力で立てる？」
「…無理ですわ。」
「じゃ、手伝ってあげる。」
あれ、でもどうしよう。腕が無いんじゃ掴むこともできないし。…そうだ‼
「フワフワ。」
よし、立てたね。ていうか意外と役に立つんだね、この能力。
水鉄砲にしか使ったことなかったよ。←
「か、感謝しますわ。ところで、今のは？」
「どういたしまして。今の事は今度話すよ。ところで名前は？」
「ノエル・チェルクエッティですわ。」
「オッケー。ノエルね。これから外に出ようと思ってるんだけどノエルはどうする？」
「わたくしも一緒に行きますわ。」
「よし、じゃあレッツゴー！」