白髪少女のトリップ記 (ページ40)

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またまた視点が途中から変わるよページ40

だから、お前もここで死んで。そう言ったAの瞳は今までにないほど冷え切っていた。
仕方ない、ここは倒すほかないか…。

ドカッ、ドスッ

「ちょっとカロン、何してるんですの！」

「こいつはAじゃない。
このままにすれば、お前も危なくなるんだぞ！」

「おいおい、仲間割れか？
敵を前に悠長なことだなぁ。」

ザシュ

触れてないのに切った⁉

「俺に間合いなんか関係ないぜ？」

動きが鈍い。
…クッ、ノエルを庇った傷が癒えてないか。

「頭上に注意して下さいまし！」

ノエル!?上を見上げると錆びた鉄柱が落ちてきている。…そういう事か。だが…あいつに効くか…?

ドカッ、ドーン

どうだ…?
砂埃が張れると鉄柱につぶされた奴がいた。

「A…。」

「痛つつ。」

「!!」

Aside

「背中痛い。鉄柱落としたの誰?」

「A…ですの?」

「あー…、そういう事か。ノエル、カロンただいま。あと、ありがとう…戻してくれて。」

「Aー‼」

「帰ったら説明してもらうぞ。」

「分かってる。ところでボマーは?」

「…あそこだ。」

私がボマーのもとに行くと彼は片手をあげて呼んだ。

「ハハ、俺の負けだ。」

あ、意識あったんだ。普通意識不明か死んでるよ。

「不死鳥。」

不死鳥の炎で傷を癒す。

「お前、何をしてるんだ！?」

「私の暴走に巻き込んじゃったみたいだからお詫び。」

制御出来てたと思ってたんだけどなぁ。
私も堕ちたな。そう自嘲気味に笑う。

「別に構わねぇよ。
久々に楽しい時間が過ごせたしな。」

「じゃあ、貸しってことで。」

「さて、勝負あったな。このままお前を警察に突き出せばおしまいだ。バロウズとのつながりも洗い出せるだろう…。いくらやつが市長であろうと、無傷では済まない。」

「じ、じゃあこれで…！」

本当にそう簡単に行く？
その程度で落とせるならとっくに落ちてる気がする。

「…へへ、それはどうかな…。A・D・サークシアは気付いているようだが末端から奴の悪事が明らかになるようならあんな男、とっくに豚箱に入ってるだろうよ。」

「どういうことだ、A。」