白髪少女のトリップ記 (ページ37)

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いざ製鉄所の中へページ37

流石製鉄所、暑い。目茶苦茶暑い。死んじゃう。

「…ボマーの部下か。
分かってるだろうが、お前は前に出るなよ。」

「わ、分かりましたわ…。
なるべく足を引っ張らないようにしますわ…。」

「じゃあこっち来た敵は私が殺るよ。」

「頼んだ。」

ドカッ

あっ、一人こっち来た。
スラッ、ザシュッ、ヒュン
＊刀を抜く→男を切る→血ぶりをする

「さ、流石ですわね。感謝しますわ…。」

「どーいたしまして！でもまだ油断しないでね。
気配が近づいてきてるから。」

「分かってますわ。」

着いたー！途中、リフトでノエルが死にかけたり敵さんが血の海になったりいろいろあったけど。

「よう、来たか。」

「…ジリアン‼」

「…。」

「騒ぐなよ、死んでねぇって。
もっとも、このまま放置したら分からねぇがな。
どこにいるかも分からねぇお前に気づいてもらえるように張り切った結果…市街地で使う爆弾にしてはちっと火薬が多かったようでな。クックック…。
だが…おかげで今こうして役者が揃ってる。
無駄にはならなかったみてぇだな！」

いや、絶対わざとだよね。ちょっととか誤差とかのレベルじゃなかったよ。

「…あなたは許しませんわ！
わたくしを狙うなら、わたくしだけを狙いなさい…！無関係の人を人質にして傷つけるなんて…。
あなたも、バロウズ市長も…卑劣の極みですわ…！」

「無関係じゃねぇだろ、こいつは。
お前を釣り上げるための立派な餌だ。
…だが、今はお前なんかどうでもいい。
あとで適当に爆破してやるから大人しくしてな。
それよりも悪魔カロン、＜久遠の魔女＞A…お前たちだよ！」

「…気に入らないな。悪魔と契約しただけの人間ごと気が私に勝つつもりでいるようだが…。」

「生憎、あんたの相手は私だよ。それに、火遊びは程々にしないと自滅するよ？」

「おいおい、勝つつもりだが互角の戦いになると思ってるぜ。そうでなきゃつまらねえ、
楽に勝てる闘いはもう飽きた…！
魔人フーゴ・ドレッセル…お前らに恨みはないが
バロウズの指示だ、焼かせてもらうぜ…！
いやいや、今はバロウズの都合なんかどうでもいい…これは俺の戦いだ！」

「A、お願いしますわ…！」

「言われなくても！」

さて、どうしよっか。取り敢えず、様子見かな。

「そっちから仕掛けてきなよ。」

私は中指を立てて挑発しながら言った。

「じゃあ、お言葉に甘えて遠慮なくいかせてもらうぜ！」

次の瞬間、炎で身を包んで突進してきた。