白髪少女のトリップ記 (ページ25)

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爆発…昼間っから派手だねページ25

「＿＿から＿＿＿＿が…。＿＿＿しい＿＿は＿＿な。」

うん？何か…話してる?
盗み聞きの趣味はないけど、夢と現実の狭間で話を聞いていた。

「＿＿＿以上＿＿＿＿は＿＿か。＿＿＿う＿＿に＿＿て＿＿する＿。昨日＿＿は＿＿な?
　お前＿＿＿方法＿＿＿は＿＿い＿＿＿こと＿する＿だ。」

だめだ、全然わかんない。
て言っても意識はもち上んないし、しばらくこうしてるしかないか。
しばらくして気配が消えた。ノエルは外の空気を吸いに、カロンはその護衛かな。

　 ♦ ♦ ♦

ドーン
がばっ
爆発!?急いで起き上がってマントを羽織り、刀を持ってカロンとノエルを探す。
風に乗って火薬のにおいと二人のにおいが運ばれてきた。
･･･丘の方か。

「「何事/だ!?」」

「市街地から火の手が！」

市街地から…？昨日の事があるから…クソ市長か。

「事故…ではないだろうな。」

「ノエル、家はどこ？」

「…家？どういうことですの？」

「お前の家が爆破されたんじゃないかってことだよ。家族を狙うなり、
　親しい人を人質にとるなりすればお前をおびき出せそうだし、見せしめにもなるだろう。」

「サラッと恐ろしいことを言わないで下さいまし。
　チェルクエッティは上層区の家ですから、場所が全然違いますわ。
　それに最近、市街地には爆弾魔が出ると噂ですわ。
　ひょっとしたら、この爆発もそうなのかも…。」

「ほう、物騒な話だな。」

カロンが言う？

「バロウズは裏社会の人間とも…そういった爆弾魔のような犯罪者ともつながってるはずだ。
　奴と戦うなら、いずれはそういう人間とも戦うことになるかもしれないぞ。」

「わたくしはまだ、市長と戦うなんて決めてませんわ。勝手に話を進めないで下さいまし。
　それに、わたくしにも非がありますし…。やっぱり復讐なんて…。いや、ちょっと待って。」

「ん？」

「市街地で、爆発…？」

「どうした、急に。」

「バロウズ市長は、わたくしを探している…？」

「そうだね。冥土の土産とか言ってべらべら喋った挙句
　その相手をみすみす逃がすことになったんだもん。
　強引な手を使ってでも探し出したいはずだよ。」

「…嫌な…。…嫌な予感がしますわ…！」

そう言うとノエルは走り出した。