白髪少女のトリップ記 (ページ15)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:10,802 hit

腐った玉座をぶち壊せ! ページ15

「もし、この契約が叶えた本当の願いをぶっ壊すことが出来たら私はお前の払った代償を返してやろう。」
本当の願い？だめだ、情報が足りな過ぎて全然わからん。
「本当の願い…？…ど、どういう事ですの!?」
「…わけあって、私はバロウズと面識がある。だからこそ知っているわけだが…。奴は表面上は善人面をしているが裏では極悪にまみれたラプラス一番の大悪党。」
悪魔に大悪党とか言われてるよｗ
てか、面識があるって過去に契約でもした?
「今回シビラを使ってお前を悪魔と契約させたのももちろん本当は式典奏者云々なんて全く関係ない…。単純に奴の金儲けにとってステラステージの社長が邪魔だったから、それだけだろう。」
「…。」
「だからお前は適当な作り話に騙されバロウズたちの願いを、お前の言葉で願ってしまった。だから本当の願いはバロウズの金儲け。そのバロウズの金儲けを滅茶苦茶に出来ればお前の手足を返してやる、という事だ。」
なにそれ楽しそう！
「バ、バロウズ市長と…戦うという事ですの…？」
「…復讐というわけだ。お前を利用してハメた、憎き市長…。奴の、他人の骨で組まれた血塗れの玉座をぶっ潰してやれ。」
おお！血が騒ぐ！こういう時はやっぱり戦闘民族なんだなって再認識する。
「…復讐…。」
肝心のノエルは…、悩んでるねー。
でもまあいきなり復讐なんて言われてもピンとこないか。
「お前は私に『助けて』と願ったな。その契約は、お前が復讐を遂げるまで続く。はっきり言って私自身も…高潔なる悪魔の契約を利用した奴らにはらわたが煮えくり返っている。…お前は、バロウズたちに復讐して手足を取り戻すために私という戦力が必要だ。」
うん？Aさんカットされた！私も戦いたいんだけど！
「そして私は、このふざけた契約をぶっ壊すために契約者本人であるお前の協力が必要だ。」
「つまりお互いがお互いを必要としているってことだね。」
「そういう事だ。…気に食わないがな。」